■ミッドセンチュリー・ジャズのロマンティックなメロディと複雑なリズムに現代的なエッジを加えた21歳のシンガー・ソングライター、aron!のデビューEP。
■ノースカロライナ州シャーロットで生まれ育った。母と父はパール・ジャムやレッド・ツェッペリンといったロック・アイコンを教えたが、8歳の時に初めて本物のギターを手にし、地元の音楽学校のレッスンに入学させたのは、ゲーム『ギター・ヒーロー』だったという。やがて彼はサム・アッシュ（楽器店）で 「80歳のジャズ・ギターの先生」に出会った。aron!は楽譜の読み方を教えられ、さらにジャズへの情熱をかき立てた。
ロックからジャズへと彼を突き動かしたのは、10代前の反抗期だったのかもしれない。高校時代、彼は老人ホームの入居者のために定期的に音楽を演奏し、認知症患者のためにナット・キング・コールやフランク・シナトラの古い名曲を演奏した。
その後、ノースカロライナ大学芸術学部でクラシックの作曲を学び、ショパン、ラヴェル、バッハへの理解を深めた。COVID期間中はピアノ学習に専念し、毎日朝7時半に起きて88鍵でできることを探求した。マイアミ大学の全額奨学金を得て、ジャズヴォイスと映画音楽を専攻。同時に、インディー・ポップ・バンド「サニー・サイド・アップ！」で何十回ものライヴをこなし、ライヴの腕を磨いた。
■彼が「ヴィンテージ・ポップ・サウンド」と呼ぶものを探求し、オンラインで強力なファンができ始めた2023年、レーベルからも声がかかり始め、ついにVerveと契約。
■本EPがVerveデビュー盤。彼のブランドである「居心地の良いポップ」をさらに発展させた。
「シンガー・ソングライター・ジャズという感じの音楽。僕はいつも、昔ながらのロマンチックな人たちと共鳴してきた。人々は今でも、あの頃と同じことを経験している。失恋は失恋だし、愛は愛だ。私たちはみんな人間だし、この曲のほとんどはそういうことを歌っているんだ」
■ 影響を受けたアーティストは、フランク・シナトラ、エラ・フィッツジェラルド、レオヴェイ、ジョン・メイヤーなど。
■チャーミングで、健全で、ウィットに富み、時代を超越したロマンチック・ポップ・ジャズ。